この項目なに?見積書に書かれがちな“意味不明ワード”解説集

リフォームの見積書を受け取ったときに、こう思ったことはありませんか?

見積書には、“わかってる人向け”の専門用語があたりまえのように並んでいます。
でも、実際に費用を出すのはお客様自身。
わからないままハンコを押してしまうのは、ちょっと怖いことです。

この記事では、リフォーム見積書によく使われる“でも意味がわかりにくい用語”を、プロの目線でやさしく解説していきます。

「養生費」ってなに?

意味と用途
養生(ようじょう)とは、工事中に周囲を傷つけないための保護作業のことです。
たとえば、床や壁、家具にビニールシートや養生テープを貼って、ほこりや塗料から守る作業ですね。

なぜ費用がかかるのか?
「貼って剥がすだけ」と思うかもしれませんが、実はこの作業、職人さんが一番最初に行う“段取り”であり、正確さと手間が意外に必要なんです。特に床材や家具をしっかり養生するには、時間と資材がかかります。

注意点
もし「養生費」が見積書に書かれていない場合は、工事費に丸ごと含まれているか、養生そのものが省略されている可能性も。
どちらにしても確認すべきポイントです。

「諸経費」=ごまかしワードじゃないの?

意味と用途
“諸経費”とは、現場で発生する細かな雑費や管理費用などの総称です。
現場監督の人件費、職人の交通費、機材の搬入搬出費、廃材処理費…などが含まれます。

なぜ不明確に見えるのか?
「諸経費:80,000円」みたいに一行で書かれると、「なににそんなに?」と不信感が湧きますよね。
でもこれ、一つずつ細かく書くと見積が逆に煩雑になるため、ひとまとめにされがちなんです。

注意点
業者によって諸経費の考え方はかなりバラつきがあります。
「諸経費にはどんな内容が含まれていますか?」と聞くのは全く失礼ではありません。

「共通仮設費」って何に使われるの?

意味と用途:
共通仮設費とは、現場を作るために必要な“準備設備”の費用です。
たとえば足場の組立てや仮設トイレ、工事中の掲示板、現場用電源の設置など。

家の工事なのに?
「うち1軒にそんな大げさなものが?」と思うかもしれませんが、現場を安全・適法に運営するために必須なんです。
法律で義務づけられている内容もあり、ここを削る=事故やトラブルの温床になります。

注意点
「共通仮設費」が明記されていない業者もいます。
でも、含まれていないのではなく、“他の費用に吸収されている”ケースも多いので、確認する価値ありです。

まとめ:見積書は“わからないこと”を見つけるツール

わからない用語があったら、それは「この業者は怪しい」ではなく、「ちゃんと質問するチャンス」だと思ってください。

説明がしっかりあるかどうかは、その業者が信頼できるかのバロメーターでもあります。
不明点をそのままにせず、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。