「無料点検」にご注意。よくある「危ないリフォーム営業」とは?

ポストに投函されたチラシ、電話営業、突然の訪問。

そんな“親切そうなひと言”から始まるリフォーム営業を、一度は受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

もちろん、すべての「無料点検=悪徳業者」ではありません。
ただし、実際にトラブルや高額請求のきっかけになっているケースが非常に多いのも事実です。

この記事では、長年リフォーム業に携わってきたプロの目線から、
無料点検に潜むリスクや、見極めるポイントをできるだけ分かりやすくお伝えします。

なぜ「無料点検」に注意が必要なのか?

無料点検そのものが悪いわけではありません。
ですが、問題なのはそれを“売り込みのきっかけ”として使う業者が非常に多い”という点です。

以下のような流れで進むケースが典型的です

  1. 突然の訪問で点検を提案される
  2. 見えない場所(屋根・床下など)を点検する
  3. 「今すぐ直さないと危険」と不安を煽る
  4. 高額な工事の見積が提示される(当日契約を強く勧められる)

この時点で、お客様にはこうした状態が生まれます

  • 実際に危険な状態かどうか判断できない
  • 写真を見せられても、それが本当に自分の家のものか分からない
  • 「怖いからやっておいた方がいいかも」と思ってしまう

つまり、不安を刺激されて冷静な判断ができなくなる構図ができてしまうのです。

よくある営業トークの例

ここで、無料点検をきっかけに営業されたときに、実際によく使われるフレーズをいくつかご紹介します。

  • 「屋根がずれてます。放っておくと雨漏りしますよ」
  • 「今ならキャンペーンで半額でできます」
  • 「近くで工事しているので、特別にお安く対応できます」
  • 「お宅の家だけちょっと気になったので…」

これらはすべて、「今すぐに対応しなければならない」と思わせるための言い回しです。
中には本当に必要な工事もあるかもしれませんが、“判断材料が少ないまま即決を迫られる”状況は、やはり注意が必要です。

なぜこの営業手法がなくならないのか?

結論から言えば、この営業手法はまだまだ“儲かる”からです。
特に、リフォーム業界では「点検=契約への導線」として機能しやすい構造があります。

  • 点検は無料なので受けやすい
  • 屋根・床下・外壁など、自分では確認しにくい場所が対象
  • 工事内容も専門的で、違いが分かりにくい
  • 「今決めれば安くなる」と言われると断りにくい

こうした要素が、“分かっていても断れない心理状態”を生みます。
つまり、業者側があえて“判断不能な場所”を突いてくるのです。

本当に信頼できる業者は、こういう対応をします

じゃあ、全部疑えばいいのか?というと、それも違います。
実際に必要な工事を丁寧に教えてくれる業者ももちろん存在します。

信頼できる業者には、以下のような特徴があります

  • 点検内容を写真付きで説明してくれる
  • 今すぐ工事を決めなくても、しつこく追いかけてこない
  • 他社との比較もおすすめしてくれる
  • 「絶対に今やらないとダメ」とは言わない

そして何より、“わからないことに丁寧に答えてくれるか”が大きな判断材料です。

不安を感じたら、一度立ち止まってみてください

「無料で見てくれるからお得かも」
「やっておかないと後悔するかも」
そう思ってしまうのは、当然のことです。

でも、リフォームは決して小さな買い物ではありません。
後悔しないためには、“納得できるまで判断を保留できる余裕”が何より大切です。

当社では、他社の見積や工事提案に対して、プロの視点から無料で内容を診断し、必要なアドバイスをおこなうサービスを提供しています。

「本当にこの工事、必要なのかな?」
「価格は妥当なのかな?」

そんな疑問を感じたら、一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。